【2026年2月更新】生命保険 共働き年収1,400万円|不足額3ステップ

目次
課題提起:共働き年収1,400万円でも“不足”は出る
高収入世帯で起きやすい見落とし
- 1住居費・教育費・サブスクなど固定費は急に削れず、片働き化でも下がりにくい
- 2ベビーシッター・家事代行・送迎など外注費がかえって増えることがある
- 3団信が“誰のローンを消すか”を誤解し、ペアローンの片側残債を見落とす
- 4会社の死亡退職金や弔慰金を過大評価し、公的保障との“空白”を放置する
- 5投資枠(新NISA・iDeCo)と死亡保障の役割分担が曖昧で二重負担になる
不足額3ステップの考え方(差額×期間)
ステップ1:支出の洗い出し(生活費・教育費・住宅)
- 生活費:現状家計の7割を起点に、片働き化で増える外注費(送迎・シッター・家事代行・食事デリバリー等)を上乗せ。
- 住宅:持ち家は固定資産税・管理修繕・保険料を継続。団信で残債が消える場合は返済分を除外。賃貸は家賃を継続。
- 教育:学齢別に年額を反映。直近の公的統計では、学習費総額の目安は公立小36.7万円/年、私立小174.2万円/年、公立中54.2万円/年、私立中156.0万円/年、公立高(全日制)59.7万円/年です(文科省「子供の学習費調査 令和5年度」)。詳しくはPDFの表・図で確認できます:(2 調査結果の概要)
家計簿が緩い場合、どうやって見積もれば?
ステップ2:入るお金の特定(遺族年金・会社・資産・配偶者収入)
- 公的年金:会社員等の遺族厚生年金・遺族基礎年金。2028年4月以降、子のいない現役配偶者は原則 遺族厚生年金が5年有期(有期加算で約1.3倍、終了後は所得要件で継続給付の可能性あり)になる予定です。子のいる配偶者は従来どおり、子が18歳年度末まで影響なし。加えて、子の加算は増額(年間約28万円/人)方針が示されています。一次資料:(遺族厚生年金の見直しについて)
- 会社・共済:死亡退職金・弔慰金・団体保険。
- 金融資産:預貯金、換金予定の投資、持株会等。
- 配偶者収入:就労継続や時短による手取り見通し。
- 住宅ローン:団信で“どちらの残債が消えるか”を確認。ペアローンは片側のみ完済となるのが基本です。
ステップ3:差額×期間で必要保障額に落とす(ラダー設計)
- 生活費:現在月50万円→万一後は“7割+外注費”で月35万円想定。
- 住宅:夫ローンは団信で完済、維持費等は月3万円継続。
- 受取:妻の手取り月30万円前後+公的年金(子がいる間)+貯蓄一部充当。 ラフにみると、子の独立までの約15年は“毎月の不足5万円程度”が続き、合計約900万円。さらに進学一時金や受験・通学費のピーク年を定期保険で上乗せすれば、総額2,500〜3,000万円程度の“谷”を埋める設計が目安になります。数字は家族構成や就労方針で大きく変わるため、年表ベースで都度微調整するのがコツです。
ケース別シミュレーションで具体化
- 子ども2人・持ち家(団信あり):住宅返済が消える一方、固定資産税や修繕は継続。子が小さい間は収入保障で月10〜15万円程度を65歳満了まで、大学進学ピークに定期を重ねるのが定石。
- DINKs・賃貸/ペアローン:子なしDINKsは2028年以降の“5年有期”を前提に、生活費5年分+葬儀費の最小構成もあり。賃貸は家賃を継続計上。ペアローンは片側残債が残る前提でそれぞれ不足額を算定。
- 一時的な片働き化と外注費:幼児期は時短・外注が増える前提で、3〜5年の短期不足に定期一時金を当てると無理がありません。
ケース別の“谷”を埋める保険配分のコツ
- 1生活費は収入保障保険で“毎月”を埋め、教育の山は定期保険“一時金”で重ねる
- 2団信の効き方(誰の残債が消えるか)を確認し、住居費の扱いを正しく調整する
- 3DINKsは“5年有期”を想定し、5年の生活費+葬祭費だけに絞って最小設計も可
- 4進学ピーク年と受験・下宿の可能性を年表に反映し、必要年だけ保険金を上乗せ
- 5既存の会社保障(死亡退職金・弔慰金)を織り込み、二重の備えを避ける
2026〜2028年の最新制度を“数字”に反映
- 遺族年金の見直し(2028年4月予定):子のいない現役配偶者は原則5年有期、期間中は約1.3倍の有期加算、終了後は所得要件で継続給付の可能性。子の加算は増額方針(年間約28万円/人)——詳細と対象は公的ページで確認を:(遺族厚生年金の見直しについて)
- 高額療養費の見直し(2026年夏以降順次):70歳未満の自己負担に “年間上限” が新設される方向で、所得区分の細分化とあわせて長期療養の負担を平準化(中所得帯で年53万〜71万円程度の水準例)。外来特例(70歳以上)の見直しも含め、段階施行の骨子は専門委員会資料にまとまっています:(高額療養費制度の見直しについて(資料))
- 企業型DC・iDeCoの拡充(2026年12月1日施行予定):企業年金とiDeCoの 拠出限度額が月6.2万円(第2号)・(第1号は7.5万円)に。マッチング拠出の上限撤廃(2026年4月)もあわせ、税制優遇の枠が拡大します:(2025年の制度改正)
- 在職老齢年金の支給停止基準額(2026年4月〜):60〜64歳の“基準額”が実勢で65万円へ引上げ。働きながら受け取れる年金が増え、60代前半の手取り設計が変わります:(在職老齢年金制度の見直しについて)
設計の正解:収入保障×定期×終身+投資の役割分担
- 土台(毎月の生活費): 収入保障保険 を子の独立や配偶者の65歳まで。最低支払保証2年/5年は、預貯金や弔慰金の見込みで調整。
- 山(進学や下宿):定期保険の一時金でピーク年のみ上乗せ。学齢表に“受け取り年”を合わせます。
- 変わらない費用:葬祭や相続の現金確保には小口の終身を。金利や返戻率は加入時点の水準で比較。
- 増やす枠:新NISA・iDeCoの拠出枠拡大は、死亡保障とは“別腹”で。教育費や老後資金の積立は非課税枠で機械的に積み上げ、保険はあくまで“足りない分だけ”に絞ると家計のムダが減ります。
よくある質問(Q&A)
7日で進める実行プラン
まとめ&次の一歩
- 制度や物価は動きます。遺族年金(2028年)、高額療養費(2026年〜)、在職老齢(2026年)など節目ごとに再計算を。
- 教育費は文科省データを更新しつつ、進学パターンの変更に合わせて保険の“重ね方”を調整。
- 新NISA・iDeCoの拠出枠拡大は、死亡保障の“代替”ではなく“補完”。積立と保障を分離して家計の耐性を高めましょう。
- 迷ったら、わが家の数字を一緒に作るオンライン相談を。無料でFPが中立に比較・設計を支援します。
まとめ:重要ポイント
- 1必要保障額は“差額×期間”で段階(ラダー)設計に落とし込む
- 2教育費は最新統計(令和5年度)を年表化し、進学ピーク年に定期を重ねる
- 3遺族年金5年有期(2028年予定)・高額療養費“年間上限”(2026年以降)など制度を数字に反映
- 4企業型DC6.2万円・iDeCo拡充は“増やす枠”。死亡保障は“足りない分だけ”で過不足ゼロへ
- 5団信・会社保障・受取人の設計で“重複と空白”を同時に解消する
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